FC2ブログ
2019/08:- - - - 1 2 34 5 6 7 8 9 1011 12 13 14 15 16 1718 19 20 21 22 23 2425 26 27 28 29 30 31

照明を落とした部屋の向こうに、宝石箱のような都会の灯りが見える。
その灯りをぼんやりと眺めながら、悠樹が体をよじらせると、漣はその体を自分の腰にまで引き寄せる。
たっぷりと愛撫を繰り返された体は、いつでも漣を受け入れる体勢が整っていた。いや、むしろ早く入ってきて欲しい……そう訴えるかのように、悠樹は心持ち尻を少しあげる。
漣はすぐに入ってこようとはせず、その入り口付近をローションで濡らした指でなぞる。
見た目にはとても漣の巨大な一物を飲み込めそうにない小さな窄みが、物欲しげにひくついているのが解る。
「んっ……漣……ッ……あっ、んッ!!」
指で入り口を何度も刺激され、悠樹はたまらずに声を上げた。
「今日は顔を見ながらしたいな」
そんなことを囁いて、漣は悠樹の体を少し乱暴にひっくり返した。
「あっ……んんッ!!」
仰向けにされた悠樹の両足が大きく開かれ、胸のほうに押し付けられる。
あまりにも恥ずかしいその格好を漣にじっと見つめられると、悠樹は堪らずに涙を滲ませた。
「漣……ッ……さん……ッ……早く……ッ……!」
恥ずかしさともどかしさが相まって、悠樹の喉をひきつらせる。
両手をいっぱいに伸ばして、漣の首筋に絡みつかせた。
漣はようやく昂ぶった一物を入り口にあてがう。
その感触だけで、悠樹は思わず達してしまいそうになるほどだった。
「入れ……て……ッ……!!」
堪えきれなくなって、悠樹は懇願した。漣は頷き、ゆっくりと腰を前に押し進めていく。じわりじわりと入り口を開かれながら、悠樹は漣が自分の体内に入ってくるのを感じる。
「あぁ……ッ……」
自分の中に他者が入り込んでくる感覚というは、始めのうちは慣れることが出来なかった。けれどもこうして毎日同じ部屋で暮らして一ヶ月にもなると、逆にそれがないと不安になることが少なくなかった。
こうして漣が自分の体内に侵入してひとつになり、快楽を与えられて人が聞いたら恥ずかしくて死んでしまいそうな声を上げることも、悠樹の新しい日常になりつつあった。
漣は悠樹の唇や頬や首筋に口付けを落としながら、ゆっくりと自分の体を埋めていく。
「あっ、ぁぁッ……漣兄さん……ッ!!」
悠樹がぎゅっと漣の首にしがみつく。それを合図に、漣は根元まで悠樹の中に入っていく。
「……んぁッ!ああぁんッ!!!」
体を大きくビクンと跳ねさせ、悠樹は挿入の刺激で早くも達してしまった。
「あ……ぁ……」
「もう逝ったのか。相変わらず早いな……」
呆れたように囁く漣の言葉に、悠樹は恥ずかしくて泣きたくなる。
「そ、そんなこと……言わないで……ッ!」
どうしてこんなに体が敏感に反応してしまうのか、自分でも解らない。
「お前が逝く瞬間の顔、すごくかわいい……」
「漣兄さん……ッ……」
「だから、今日はたくさん見せろ」
今日は悠樹が初めて料理をしたという影響もあるのだろうか。漣が囁く言葉が、いつも以上に甘くて優しい。
「ほら、遠慮せずに声を出せ」
そう囁いて、漣は腰を使い始めた。後はもう、漣の思うがままだった。悠樹はただひたすらに快楽を注ぎ込まれ、それを受け止めるしかない。
「ひッ……あっ、あぁッ……そこ……ッ!!」
「ここがいいんだろ?解ってるから、わざとずらしてるんだ」
「ひどい……ッ……あっ、あんっ!あぁッ!!」
早くも絶頂寸前にまで追い込まれた悠樹を眺めながら、漣は浅く深く突き上げる。あまり短時間に何度も逝ってしまうと、悠樹は意識をなくしてしまうことがあった。
だからできるだけ焦らしながらも、確実に追い込んでいこうとしている。
「や……ッ……あっ、あぁっ……!!」
突き上げの速度を速めると、悠樹の喘ぎはさらに余裕のないものになり、吐息は激しく乱れていく。
焦らされているだけに、もどかしくて仕方がない。
必死に漣にしがみつき、それに耐えているが、そろそろ限界だった。
「漣……兄……ッ……俺もう……ッ……!!」
「よし……逝かせてやる」
そう言って、漣は激しく腰を律動させる。
強く揺さぶられながら、悠樹は身も心もすべてが溶け出していくような気がした。
「ああァッ!!!逝く……ッ!!!」
その瞬間、悠樹は全身をのけぞらせて精を放ち、漣も悠樹の体の奥に欲望を解き放った。



「ふあ……ッ……」
思わず欠伸をしてしまったのは、昨日……いや、今朝の明け方まで漣と体を交えていたからだ。
今日は淳平が滅多にひかない風邪を引き、悠樹は大学のキャンパスを一人で歩いている。
ひと通りの講義が終わったので、帰りにでも淳平を見舞いに立ち寄ろうと考えていたのだが。
「あ……」
まるで悠樹を待っていたかのように立っていたのは、文礼だった。微笑を浮かべる彼とは対照的に、悠樹のほうは表情を強張らせた。
文礼には絶対に近づかないというのが、大学に通い続けるための漣からの条件だったからだ。
しかし、そんな悠樹の強張った表情に構うことなく、文礼は涼やかな笑みを浮かべてみせる。
「この間の約束、食事に誘いに来たよ」
たぶん、そういうことなのだろうと予想はしていたが、ここは断る以外にないだろう。
万が一にも漣に文礼と会い、食事にまで行ったことが伝われば、大学は間違いなくやめさせられる。
けれども、あまりよく知らない相手に対して、無碍な断り方をするわけにもいかない。
悠樹は言葉を選びながら、申し訳なさそうな顔をして言う。
「えっと……実は今日は大学の友達が風邪ひいて休んでるんだ。だから、お見舞いに行くつもりなんだけど」
とりあえず断る理由があって良かったと思いながら、悠樹は何とか文礼がそれで納得してくれることを祈った。
しかし文礼のほうも困ったような微笑を作り、さらに食い下がってくる。
「でも僕は明日には日本を離れるつもりだから、食事は今日じゃないと無理なんだ」
「えっと……でも、その……」
何とかして断らないと……そう考え、頭の中で言い訳を巡らせていると、文礼はすっと悠樹に体を寄せ、耳元で囁いた。
「漣と僕の関係、知りたくない?」
「え……」
唐突なその言葉に、悠樹は思わず文礼の顔を見た。彼は微笑んだまま、悠樹の背に手を回す。
「知りたかったら、おいで。今日でなければ、話すことが出来ないから」
悠樹はしばらくの間、逡巡した。漣と文礼の関係……いったい二人はどういうふうにして合い、どのような時間をすごしてきたのだろう。
文礼はなおも囁きかけてくる。
「きっと漣は僕と君が会ったって聞いたら、あまり喜ばないと思う」
「え……」
「この間も、北京語で話そうと提案してきたのは漣だったんだよ。だから、漣は僕と悠樹をあまり接触させたくないんだなって思ったんだ」
「そ、そう……」
悠樹に迷いが生じていることに気づいたのだろう。文礼は人差し指を口に当ててみせる。
「今日のことは二人だけの秘密にしよう。どう?」
その言葉に背中を押されるようにして、いつの間にか頷いていた。
食事をして……その後は文礼にもう一度、きつく口止めをしよう。
バレなければ、大学をやめさせられることもないはずだ。
「じゃあ、こっち。車を待たせてるから」
悠樹は何かに惹かれるように、文礼の後をついていった。



ランキングに参加しています。よろしければポチッとお願いしますm(__)m
にほんブログ村 小説ブログ BL長編小説へ
にほんブログ村
にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ
にほんブログ村

関連記事

EDIT [2011/07/02 17:41] Breath <1> Comment:2
このコメントは管理人のみ閲覧できます
[2011/07/02 22:02] EDIT
こちらこそいつも読んでいただいて、おまけにコメント、拍手まで本当にありがとうございます♪
拍手が増えてるのを見ると「フォオオオッ」と思って、本当に励みになります(笑)
いつも本当にありがとうございます!

悠樹はホントにお坊っちゃんでどうしようもないですが、それだけに突拍子もない行動をしたりして、動かしていてもなかなか楽しい(便利?)キャラです。
漣はどうしたいのでしょうねー、実は自分でも良くわかっていないのかもしれません(笑)
全部計算ずくとかいう可能性も捨て切れませんが^^
また頑張って更新しますので、ぜひ読みに来ていただけると嬉しいです♪
[2011/07/02 23:59] EDIT
コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

日生桔梗

Author:日生桔梗
オリジナルの18禁BL小説を書いています。

下記のランキングに参加しています。
よろしければ投票をお願いします!
にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ
にほんブログ村



駄文同盟

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

最新トラックバック