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ようやく大きな儀式が終わって、弘海は人の目から解放されて部屋に戻った。
ショーンはまだ挨拶をしたりする必要があるとかで、部屋には弘海だけが先に戻ってきた。
正直に言ってけっこうぐったり疲れていたので、先に部屋に戻してもらえたことはありがたかった。
ずっと緊張したり、落ち着かなかったりで、せっかく用意してもらった豪華な部屋も、あまりちゃんと見ていなかった。
白い石造りの部屋の中は、開放感に溢れていて、こんな部屋で昼寝をしたら気持ちがいいだろうなと弘海は思った。
残念ながら今は夜なので、外の花や緑の庭は暗くてよく見えない。
けれども、大きな月が広く取られた窓から見える。
ぼんやりと窓の外の月を眺めていたら、背後からふわりと抱きしめられた。
いつの間にか戻ってきたショーンが、弘海の背後に立っていた。
「何を見てたんだ?」
「月……何か日本とは見え方が違うなって……」
「確かに……日本では月が遠かったな」
「うん……こっちの月は大きいね」
弘海が言うのに笑って、ショーンは唇を重ねてきた。
軽く口付けを交し合った後、ショーンの唇は離れていった。
「明日には帰るんだね」
「ああ……早く帰りたいか?」
「うーん……こっちが嫌とかではぜんぜんないんだけど、向こうには向こうの生活があるから、ちょっと気になっちゃうかな……」
「いろいろと面倒なことをさせて悪かったな」
「ううん……何か……男同士でもこうしてちゃんと結婚できるシステムがあるのって、すごいなって思ったよ」
日本では法律の問題もあるし、第一、同性同士の結婚だと子供は諦めなくてはならない。
いろんな障害があって、男が男を好きになることは弘海の選択肢にもまったくなかったことだった。
でも、この国では男同士の結婚はタブーではないし、そのためのシステムもちゃんと確立されている。
だから今こうしてショーンの腕に抱かれていることが幸せだと、素直に思うことも出来るのだ。
もう一度、ショーンの唇が重なってきた。
今度はもっと深く弘海の唇を貪ってくる。
「ん……っ……んんっ……」
口付けをしたまま、弘海の体がひょいっと持ち上げられた。
そのままショーンはベッドに歩いていき、弘海の体をそっとベッドの上におろした。
弘海は自分から腕を伸ばして、ショーンを求めた。
すぐにショーンの体が弘海の上に覆いかぶさってきた。
お互いにもう我慢が出来ないように、衣服を脱がせあう。
こうして衣服を脱がせる時間も、もどかしいほどだった。
早く体を重ねたい……以前はそんなことを考えたこともなかったのに、今はとてもショーンの体が恋しかった。
「これ……脱がせにくい……」
ショーンのほうは手際よく衣服を脱がせてくるのに対して、弘海はショーンの衣服を脱がせるのに手間取った。
「弘海は器用なようで不器用だな」
ショーンに笑われて、弘海は思わずむくれた。
「だって……慣れないからだよ……これ、どうすればいいの? 俺だけ裸って、不公平だよ……」
着る時には着せてもらうものだから、脱がせ方がよく解らない。
「ベッドはふかふかしすぎてるし……」
自分の部屋のシングルベッドとは、布団への沈み具合がまったく違っている。
そんなことにまで文句を言ってみたのは、自分だけがすでに裸になっているのがちょっと恥ずかしかったからだ。
ショーンは笑って弘海の体から少し離れ、自分で衣服を脱いだ。
「これでいいのか?」
「うん……」
直接ショーンの肌の温もりが感じられて、弘海は幸せな気持ちになった。
こうして肌を重ねあうことが嬉しいと思えるのは、やはり本当にショーンのことが好きだからだと改めて感じる。
ショーンは唇を重ねると、すぐに舌を滑り込ませてきた。
こうして深く求められることも、やはり嬉しい。
弘海はショーンの口付けを受け止めながら、その体を抱きしめるように背中に手を回した。
ショーンの手が弘海の肌の感触を確かめるように、ゆっくりと愛撫を始める。
「んっ、ん……ん……く……んっ……」
ショーンの手の動きに合わせるように吐息を弾ませながら、弘海はその体にしがみついた。
「弘海……愛してる……」
耳元で囁かれて、弘海は嬉しさと同時に顔が熱くなるのを感じた。
「お、俺も……」
「俺も?」
最後まで言えとばかりにショーンに顔をのぞきこまれて、恥ずかしさを堪えながら弘海は口を開いた。
「俺も……愛……してる……」
満足そうにショーンは微笑むと、先ほどよりも少し乱暴に弘海の体をまさぐってきた。
胸の突起に少し強く歯を立てられると、痛みと同時に体が痺れるような感覚が走った。
「あ、んっ、んぅっ!!」
ショーンの愛撫に、弘海はすっかり吐息が弾んでしまっている。
屹立した前を手で触れられると、弘海はビクンと体を震わせた。
いつもよりも感覚が鋭くなっている気がする。
「ご、ごめん……すぐイッちゃいそう……」
「気にしなくていい」
ショーンは言って、弘海の昂ぶりに手で刺激を加えて来る。
「んっ、ぁっ……はぁっ……あっ!」
ふかふかのベッドのシーツをつかみながら、弘海はショーンが与えてくる快楽にのめりこんでいく。
「あっ、っああっ、んっ……はぁっ、んぅっ!」
「弘海……」
名前を囁きながら、ショーンは弘海の首筋や肩にきつく吸い付いてくる。
「あっ、ぁっ……んはっ、んんっ……」
宣言したとおり、弘海の限界はあっという間にやって来た。
それが近づいてくるにしたがって、ショーンの手の動きも激しくなっていく。
「んっ、んぅっ、あっ、あっ……」
「気にするな。出してしまえ」
「う、うん……っ……も、もうイキそう……っ!」
弘海は言って、さらに強くベッドのシーツを握り締めた。
ショーンは唇を重ねてきた。
ただでさえ吐息は激しく乱れているのに、唇を塞がれてしまうと息苦しかった。
けれども、その息苦しささえも幸せだと感じてしまう。
(俺……どうしようもないぐらいにショーンのことが好きだ……)
弘海は心からそう思いながら、素直に快楽に身をゆだねた。
「んっ、んんぅっ……っくんんっ!!」
弘海は窒息しそうなほどの息苦しさを感じながら、ショーンに導かれて欲望を吐き出した。



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EDIT [2012/02/19 08:51] 猫目石のコンパス Comment:0
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