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悠樹の手が強く自分を求めてくる気配を感じて、漣はうれしさを感じると同時に、不安も感じた。
悠樹は文礼のことを思い出すのが怖いのかもしれない。
それはつまり、記憶はないとはいえ、体や意識のどこかに、文礼が行なった陵辱の痕が残っているということだった。
しがみついてくる悠樹の体を、漣はやさしく包み込むように抱きしめる。
「ベッドに行こうか」
「うん……」
そのまま悠樹を抱き上げ、ベッドルームに運ぶ。
悠樹は漣にしがみついたまま、おとなしくしていた。
ベッドの上に寝かせると、体が離れるのを嫌がるように、悠樹がまた漣にしがみついてくる。
あやすようにその髪や頬を撫でながら、漣はまた喜びと苦しみとを同時に味わっていた。
それを悠樹に気づかれぬよう、彼の体のあちこちに口付けを落としていく。
二度と悠樹を、文礼の手に渡してはならないと思う。
文礼が日本に来ていると解った以上、早急に対処方法を考えなくてはならなかった。
さまざまに考えを巡らせながらも、漣の手は悠樹の衣服を脱がせていき、その体を愛撫し始める。
いつしか強張っていた悠樹の体から力が抜け始めた。
首筋に舌を這わせ、胸の突起を軽く指で撫でていく。
「ん……ッ……ぁ……ッ……」
悠樹の吐息が熱く弾み始めていた。
漣も自分の体が熱くなってくるのを感じながら、自らも衣服を脱ぎ、悠樹と体を重ねていく。
「漣……ッ……兄さ……ッ……」
しがみついてくる悠樹の体を解きほぐすように、漣は長い時間をかけて愛撫を続けた。
その唇は悠樹の胸の突起を弄び、手は両足の合間をまさぐり始める。
「ん……ァッ……ぁんッ……!」
悠樹の甘く弾んだ声が、ベッドルームに響いていく。
後ろのほうに手を滑らせてみると、そこはもう漣を受け入れるために熱く溶けそうになっているのが解った。
漣はローションをたっぷりと手に取り、そこをほぐすように指を出し入れする。
「……ぁッ……ん……ふ……ッ」
漣の指が出入りするたびに、悠樹は細い体を小さく震わせる。
指は次第に根元まで飲み込まれるような状態になり、そこが柔らかく解きほぐれてきたのが解る。
「……あッ……ん……漣……兄……ッ……」
悠樹の声がもどかしいような響きで訴えてくる。
漣は仕上げをするように、指を中に入れたまま捻るように動かした。
「……ん……ッ……も……だめ……ッ……!」
観念したように悠樹が訴えるので、漣は耳元で囁くように聞いた。
「もう入れても大丈夫か?」
「うん……ッ……」
まるで待ちわびていたかのように、悠樹はうなずいた。
熱い吐息を吐き出しながら喘ぐ悠樹の唇に、漣は唇を重ねる。
ひとしきり唇をむさぼりあった後、悠樹の両足を大きく割って、漣がその中心部に硬くそそり立つものをあてがった。
「……ぁ……ッ……」
そこに触れた瞬間、悠樹の体が小さくピクンと震えた。
「大丈夫か?」
漣はもう一度、悠樹に尋ねてみる。
悠樹はこくんと首をうなずかせた。
たっぷりとローションを含んだその場所に、漣の怒張が入り口を大きく開きながら深く入り込んでくる。
「あ……ッ……んんっ……漣……ッ……あぁッ!!」
悠樹の手がシーツをぎゅっと握り締める。
漣の存在が、体の中いっぱいに満たされていくのを感じる。
漣は悠樹の中が落ち着くのを待ってから、ゆっくりと律動を開始した。
悠樹の吐息が先ほどまでよりもさらに強く艶めき、甘く弾んでいく。
「ん……ッ……ぁっ……あぁッ……ん……ッ……」
「悠樹……」
悠樹の名を呼びながら、漣はその内部を突き上げていく。
漣のモノを受け止めるにはあまりに狭いその場所が、精一杯に間口を広げて漣の動きを受け止めようとしている。
「……ぁッ……あぁ……ッ……!」
体の中いっぱいに漣の存在を感じているうちに、いつの間にか悠樹の脳裏から文礼の影は消え去っていた。
彼のことを思い出すだけで、わけもなく不安になる理由はわからないけれど。
そんなことを考える余裕すら与えないように、漣がその存在を主張してくる。
「……んぁッ……れ……ん……ッ……!」
「ん……?」
「も……っと……」
「あぁ……」
悠樹の唇を自分の唇で塞ぎながら、漣はさらに強く悠樹の体を穿っていく。
その激しい刺激に耐えるように、悠樹は必死に漣の体にしがみついた。
「……ゃ……んんッ……あぁっ!!」
悠樹の体が限界を訴えるかのように、がくがくと震え始めている。
漣はその様子を確かめると、一気に悠樹を追い込むように律動を速めていく。
悠樹はたまらずに体をうねらせ、漣の体に強く爪を立てた。
「逝って……いいぞ……」
「う……ん……ッ……!!」
漣に囁かれ、悠樹は一気に限界へと登りつめて行く。
「あッ……ぁッ……い……逝く……ッ……!!」
悠樹は必死にそう叫ぶと、身を激しく仰け反らせて達した。



文礼はわずか数ヶ月ぶりの日本の空気を味わいながら、今頃漣がどんな気持ちでいるだろうかと想像をめぐらせていた。
おそらく、苦しんでいるに違いない。それもかなり濃厚でたちの悪い苦しみを味わっているだろう。
そう考えるだけで、自分が味わってきた苦しみも、汪から受けた陵辱も気休め程度には和らいだし、漣が苦しんでいる表情を具体的に想像してみれば、さらに愉しかった。
汪について日本へやって来たことの理由は、その漣の苦しみを、もっと具体的に感じてみたいという気持ちがあったからだ。
もちろん、彼に会うつもりはない。
文礼自身は二度と会わないと決めて、あの夜港で漣に別れを告げたのだ。
会えば会うだけ辛くなるのだということは、前回日本へ来たときに思い知った。
せっかく最高の復讐を成功させたのに、自らまた傷口を開くような真似をするつもりはない。
「大人がお呼びですが」
「今、いく」
「はい」
傍で待つ雀喩に一瞬視線を向けてから、文礼は軽く息を吐いた。
今夜もまた、長くなりそうだった。
日本へ来てからというもの、汪による陵辱は以前にも増して執拗になっていた。
汪はそもそも日本が大嫌いで、汪家が所有するこの別荘へもほとんど来たことがないと言っていた。
そんな嫌いな国へ来なければならなかった腹いせを、文礼に押し付けてきているのかもしれなかった。
折に触れて藍澤興産の名を出されるが、文礼は一貫して蔡家のためであると答え続けている。
しかし、いまだに藍澤興産の名が出ることに、文礼は少しの違和感も感じていた。いつもの文礼を責める口実にしては、執拗すぎる気がする。
おそらく汪は漣と自分との過去の関係について知っているのだろう。
普段は日本を毛嫌いしているはずの汪が、唐突に保険事業の日本への参入を決めた理由に何か関係が……?
いや……そこまで汪が漣にこだわるとは思えない。こだわるメリットも考えられなかった。
そう思い直して軽く息を吐いたとき、傍らの雀喩が怪訝そうな顔をして見つめていた。
「文礼さま?」
「ああ……」
汪をあまり待たせると、機嫌が悪くなって厄介だ。
「行こう」
「はい」
雀喩を引きつれ、文礼は汪の居室に向かった。



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EDIT [2011/07/13 06:42] Breath <2> Comment:2
このコメントは管理人のみ閲覧できます
[2011/07/13 23:10] EDIT
>シークレットさん

コメントいつもありがとうございます!

汪さんの行動はなんか不気味ですよね(笑)
いったい何を目論んでいるのか、変態だけに心配です(汗)

昔の漣は鬼でしたね~。
今はいろんな状況があって、鬼封印しているようですが、
素質が鬼なのは変わりないです(笑)

どちらの漣も本人の質の一部が露出したものなので、
どちらも好きと言ってくださってうれしいです♪

次回の更新もがんばりますので、またぜひ見に来ていただけるとうれしいです!
[2011/07/14 08:23] EDIT
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