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文礼による執拗なほどの愛撫は続いていた。
悠樹の体から力が抜け落ちてくるのを見ると、文礼は再び蝋燭を手に持ち、それを滴らせていく。
「熱……ッ……んっ……ぁッ……」
前を弄られながら蝋を垂らされると、熱さと痛み以外の感覚が体を鋭く駆け抜ける。
悠樹は自分でも、声の色が変わっていることに気づいていた。
信じられない……。
けれども、体の反応は恐ろしいほどに正直だった。
こんなことをされて嬉しいはずはないのに、前は明らかに快楽を訴えている。
「……んぁッ……あっ……熱……ッ……」
蝋の熱さに耐えながらも、悠樹は注ぎ込まれる快楽を手繰ろうとする。
しかし、次第に蝋の熱さと快楽とは一帯になりつつあった。
文礼がよほど手馴れているのか、それとも自分の体が想像もしなかったほどに淫乱だったのか。
そんなことを考えながら、同じようなことが以前にあったような感覚に陥った。
漣以外の人間と、そんなことをした覚えはないのに。
初めて漣に抱かれた夜から、漣以外の人間に抱かれた記憶はなかった。
なのに、この生々しい感覚はいったい何なのだろう……。
漣以外の誰かが自分を何度も快楽に導いている……そんな感覚を、悠樹は確かに覚えていた。
「……ぁんッ……あっ……はぁ……ッ……!」
記憶のようなものが脳裏をかすめたが、すぐに蝋の熱さと前を弄られる刺激とに阻まれる。
いつの間にか、悠樹の白い肌は蝋燭の蝋の赤い色で毒々しく染まっていた。
背後にいた男が何かの指示をして、文礼の手の動きが乱暴になっていく。
そんなにされると……。
悠樹はその手の動きを止めたかったが、止める方法がなかった。
「……ぁっ、やだッ……やめッ……あっ、ぁッ!」
声は濡れた甘い響きで、とてもやめて欲しいと訴えるようなものではなかった。
「ぁッ……んッ……逝く……ッ……!!!」
とうとう堪えきれずに、文礼の手の中に欲望を吐き出した。
涙が零れ落ちた。
漣以外の人間からこんなことをされるなんて……。
しかも、他人の手の中に欲望を放ってしまったのだ。
「いや……ッ……俺……もう……やめて……」
泣き出した悠樹に構わず、文礼は後ろ手に縛った手をいったん解放し、自由になった両手をすかさず悠樹の頭の上でまとめた。
両手をベッドの上のほうに引っ張られ、両足を大きく開かされる。
そんな屈辱的な格好が情けなくて恥ずかしくて、涙がとめどなく溢れた。
文礼は手にグロテスクな形をしたものを持っていた。
いったいそれを何に使うつもりなのか……。
文礼はそれにたっぷりとローションを滴らせると、自分の指にもローションを絡ませた。
そして、その指を、悠樹の後ろの窄みに滑らせていく。
「い、いや……ッ……やだッ……やめて……やめて……ッ!!」
悠樹は必死にもがいた。もがいたぐらいで両手の拘束は解けないけれども、そこは漣以外の人間に触らせたくない場所だった。
文礼は構わずに指を窄みから差し入れてくる。
「ん……ッ……や、やだ……ッ……文礼……ッ……」
他の男の手で逝かされたばかりでなく、漣以外を受け入れたことのない場所を、弄られたなどと知れてしまったら。
漣に軽蔑されてしまう。嫌われてしまう。
そう思うのに、容赦なく体内に入り込んでくる文礼の指を拒絶する術がなかった。
「ん……ッ……ぁッ……いや……ッ……!!」
文礼の指が1本から2本に増えると、悠樹はさらに抵抗した。
これは明らかに何かの準備だと思ったからだ。
この先に何をしようとしているのか……考えただけで、歯の根が合わないほどに震えてしまう。
萎えかけた前に手を触れられ、無理やりに硬くさせられる。
その行為に、悠樹の意思はひとつもなかった。
すべてが意思に反することのはずなのに、別の意思を持つ体があるみたいだった。
この感覚を……悠樹はやはり以前に味わったような気がする。
初めてではない……。
でも、いったい……いつ?
少しだけ冷静になりかけた頭は、すぐに別のものによって混乱させられた。
文礼は大きなグロテスクな形をしたものを、あろうことか、悠樹の窄みに押し込み始めたのだ。
「文礼……ッ……それは……それだけは……ッ……!!」
日本語が解っているはずだ。そう思いながら、必死に訴える。けれども、悠樹の窄みは限界まで押し広げられ、どんどん張型を飲み込んでいく。
仰向けに寝かされ、両足を大きく開かされているから、それが入っていく様子を悠樹にも見えた。
「……ぁッ……も、もう……無理……ッ……!」
そう言ってみたが、文礼は入り口の様子を確かめ、ローションをさらに滴らせながら、ゆっくりと張型を押し込んでいく。
体の奥まで異物が入ってくる感覚は、吐き気がしそうなほどに気味が悪かった。
やがて文礼は手を止めた。
ほとんどその異物は悠樹の体内に収まっていた。
それをゆっくりと引き出していく。
「あ……ッ……ぁっ……」
腸壁を擦られる感覚に、甘い声が意思とは無関係に漏れてしまう。
ありえない大きさの異物が体内に入っていたというのに、引き出されるときの刺激は悠樹に思わぬ快楽をもたらしていた。
触れられてもいないのに、前が屹立してくるのが解る。
「し、信じ……られない……どうし……て……」
自分に対する嫌悪と情けなさで、涙が溢れて止まらなくなっている。
対する文礼はまったく表情を変えず、それを遠目から眺める男は顔をいやらしいほどにニヤつかせていた。
自分が見世物になっているのだという感覚が、悠樹の羞恥を激しく煽る。
けれども、体を隠すことも、逃げ出すこともできなかった。
「うっ……く……ッ……うぅ……ッ……」
せめて恥ずかしい声を押し殺すことで、羞恥を和らげようとする。
それでもいきなり張型を引き抜かれたり、強く押し込まれたりすると、自分でも驚くような艶めいた声が漏れてしまう。
「あ……ッ……あん……ッ……あッ……!」
最初はあれほどきつく、動かすのも大変そうだった張型も、しばらく出し入れを繰り返しているうちに、悠樹の内壁に馴染んできていた。
悠樹はその場所に、誰かが出入りしているような生々しい感覚を感じていた。
漣でないことは確かだった。
場所は漣のマンションの部屋ではない。
確か……この部屋だったと思う。
夢を見ているような景色の中に、文礼の顔が見えた。
文礼は微笑みながら、悠樹の中に入ってきた。何度も何度も。
そして、悠樹は彼の怒張によって、数え切れないほどの精を解き放った。
夢……ではない。
体がその時の文礼の動き、体内に入ってくる感触、息遣い……囁く声まですべて覚えている。
文礼が語った、漣との過去のことも。
漣がどのようにして文礼を抱いたのか。
文礼に対してどのようなことを囁いたのか。
すべてこのベッドの上で、彼自身によって教えられたことだった。
文礼が悠樹を揺さぶりながら、そして、悠樹の中に欲望を解き放ちながら囁いたことだった。
「いや……や……だ……ッ……」
急速によみがえってくる記憶を拒絶するように、悠樹は頭を激しく振った。
けれども、一度よみがえり始めた記憶は容赦なく解放されていく。
「いや……ッ……いやだぁッ……ああああ……ッ……!!」
悠樹はそう叫ぶと、激しいショック状態に陥ったみたいに全身を震わせ、そのまま意識を手放してしまった。



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EDIT [2011/07/31 06:41] Breath <2> Comment:2
このコメントは管理人のみ閲覧できます
[2011/07/31 12:39] EDIT
>シークレットAさん

コメントいつもありがとうございます!

文礼はいろいろ喋っちゃってたようですね・・・(汗)
喋らずにはいられない気持ちだったのかもしれませんが。

漣との関係は……どうなるのでしょう。
悠樹自身がまだこの後でどういうふうに自分の思いを消化していくかということかなと思います。

文礼自身は、自分がかなりの耐性があることもあって、悠樹の傷がどれぐらい深いのかということも、あまり理解ができていない面もあるのかな。
実際に知ったとき、彼はどう思うのでしょうね。

暗いお話が続いていて申し訳ないですが、今日は久しぶりに時間があったので、もう1話更新しました。
引き続き、暗くて怖い感じです・・・
よろしければ、また読んでやっていただけますと嬉しいです!
[2011/07/31 13:59] EDIT
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